幻想に浮かぶビフレスト

冴えない悪夢の独り言
心ここにあらずと喚いている
何度叫んでも声は遠く
ほら…目覚めの時刻
 
数え切れない、羽ばたく蝶蝶
逆さに写る、レンズの向こう
背後に霞む、冷気と虚勢
どんより雨雲、打ち拉がれて黄泉
 
 
紅い月の下で蒼く染められ嘲笑う神々
 
『時は満ちた』
 
 
暁に来たるラグナロク
燃え盛る世の中の悲しみと、溢れ出す無慈悲。
掛け違えたことに気付けぬまま
 
未曾有の虚言、主人は不在
戦慄すべき、囚われの
塞がれた耳、盲目の民
安息の血に花束を手向けよう
 
 
紅い月の下で蒼く染められ嘲笑うロキ
 
『終わりの始まり』
 
 
膝下の未来は彩られ
思想、理想、此処には亡い
飽く無き欲を強請る残骸に、穢れを招く
糜爛の地に
 
 
幻想に浮かぶビフレスト、この世の果てを繋ぐ。
 
冴えない悪夢の独り言
心ここにあらずと喚いている
何度叫んでも声は遠く
ほら…目覚めの時刻
 
 
 
増えてゆく飴、聞こえない文字
毎夜魘され、名も無き朝に堕ちた。

 

〜解〜

 

2014年7月作成


中二力全開の力作

虹からイメージを膨らませ、北欧神話に辿り着きました。

まだ世界は終わらないようです。

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