約束の灯

目には見えないものだけを信じて
明日を切り開く為の賽を投げた
子供騙しの秩序はいらない
いつか巡り会える季節に僕は咲く
 
 
初めは人混みに紛れて見栄を張る
形の無いはずの情けは浮き彫られ
漂う空間と引き合う地平線
虹には触れられず陽射しを避けた
 
 
『足元ばかり見て暮らせど幸福は落ちてないよ。
後ろ向きな考えはダメ。明るく生きて笑顔になろう』
 
無能な励ましはもう消えてしまえ 
過去と共に
 
 
独りになりたくて
独りになれたけど
独りが嫌になり
誰かに声をかけた
君はもう僕の知る君ではないのかも?
本当は気付いてた 恐くて避けた
 
 
全て嘘なら此処には居ない 過去も現在も未来も
歪んだ理想 これが本心
すれ違う意志 強欲の沙汰
夢のまた夢でも
越えられないこの川沿いから眺める四季
 
 
重ねた思い出と色 音と絵
ありふれた個性とよくある思想
君は遠くで手を振る陽炎
それは今にも消えそうな儚い灯
 
 
 
曖昧な言葉はもう聞き飽きた
縛られた自由
剥がれ苦しむ心 止まぬ雨
甘い蜜を得る
 
奏でる者
手を引く者
笑みを偽る者
委ねる者
寄り添う者
 
 
 天邪鬼が笑う
 
 
出逢わなければ罪には成らずと
枯れることさえ出来ずに凪を待つ
 
 
 
不甲斐ない…でも確かに言えるよ。
君に巡り会えた奇跡、それが幸福であると。
 

 

〜解〜

 

2014年5月作成

Distorted ideal-から2年の歳月を経てついに続編が完成

 

-DECAYの存在により織姫と彦星の決定が成されていなかった為

この詩を彦星とする

 

元々は6月に誕生日の友達へ向けて書いた曲

詩の書き換えをし約束の灯(ひ)となる

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